第2回 『私とコン』



 最近、M WORKSのホームページが立ち上がった事もあり、パソコンの購入に踏み切った。
 私自身、『ファミコン世代』なのだから、パソコンの一つや二つ簡単に扱えるだろう・・・。同じ“コン”だし・・・。という軽快な『ノリ』で買ってみたものの、この“コン”は全く理解が出来ず、初日のインターネット接続時間は、なんと!!8時間である!!
 8時間・・・。その8時間の間、自分が一体何をインターし、何をネットしたのか、全く覚えていない・・・。
 その後、『オフライン接続。』を覚え、接続を控える努力をし、
『あぁー!つなぎてぇ!!』という欲求を抑えつつ日々を過ごして、何とか頑張っている。

 そこで今回は、私の“コン”について思い返そうと思う。

 私が人生で初めて出会った“コン”は、アニメ『ゲームセンター嵐!!』だった。このアニメは、その当時(再放送だったのだろうか・・・?そのあたりは多分に曖昧である。)、『インベーダーゲーム』が、素晴らしく流行しており(ってゆーか、それしか無かったんだろうけど・・・)、“あらし”という少年がゲームセンターというゲームセンターを、文字通り“あらす”アニメなのだが、全く、今考えるとムチャクチャだった様な気がする。小さなゲームセンターのボタンに向かって少年“あらし”は、両手をブルンブルン(まさにブルンブルンだったのだ!!)振るって連射をするのだ!!時には、指先から血を流すほどにブルンブルンし、インベーダーというインベーダーを抹殺して行く“あらし”の姿は、子供ながらに、
『壊れるだろう・・・それは・・・機械も・・・腕も・・・』と思わせてくれた!!
 主題歌もスゴかった!!曲の最後に必ず、
♪ゲームセンター あ!!ら!!しぃ〜!!♪ と、題名を熱唱するのだ!!(当時はどのアニメもそうだったろうか)・・・・・解ってるって、そんなことは・・・。今見てんだからさ・・・。

 そんな幼少時代を過ぎ、次の記憶にある“コン”と言えば、『アルカノイド』だ。『ブロックくずし』だったかもしれないこのゲームは素晴らしかった!!内容は『ブロックをくずす!!』・・・だけ。本当に、“くずす”だけなのである。面白かったよ・・・あの頃は・・・。友人宅に毎日通ったもの。ブロックをくずしに・・・。
 友人の母親に、『一時間までよ!!』とか言われながら、その人生の一時間を友人と、ブロックをくずしまくったのだ!!ブロックをくずせない時間は、ビックリマンチョコを買いに行き、当時社会問題となった、“お菓子捨て”(今考えれば、非常に勿体無いが)をし、当然怒られ、両親や店の人に
『ビックリマンは3個までにしなさい!!』と言われ、そのたった“3個”に望みをかけ、『ヘッドロココが当たりますように!!ヘッドロココが当たりますように!!』と願いをかけ、
『あー!!また、一心太助だよぉー!!』と、絶叫していた、あの駄菓子屋の夏・・・。
 ビックリマンを一箱いっぺんに買える子供は、“お坊ちゃま”の称号が与えられた。

 その頃もはや世間では、“ファミコン”が出始め、僕は、やはり友人宅に通いつめ、『忍者じゃじゃ丸くん』をやり倒していた。
 この『忍者じゃじゃ丸くん』、やってみると、なかなか難しいゲームで、かなり熱中したのだが、このゲーム、いつまで経ってもエンディングが無いのである。私は、いつになったらじゃじゃ丸くんは、お姫様を助け出すのだろう、出すのだろうとステージをこなしていったが、いつまで経ってもエンディングは訪れず、お姫様は捕まりっぱなし・・・。
 ひどい話である。書いといてよねぇ・・・説明書に・・・エンディングはありませんってさ・・・。私は、両親の抗議にわき目もふらず、一心不乱にエンディングを期待し、じゃじゃ丸くんを操り続けたのだ!!(当然、大目玉である。)

 その後、ディスクシステム、セガサターン、ドリームキャスト、プレステと続く私の“コン”は、ついに現在、”パーソナルコンピューター”まで辿り着いた!!が、しかし、この“パソコン”、機能や使い勝手が多過ぎて、ある意味エンディングの無いじゃじゃ丸くんである。終わりが無い為、どこまで行って、どこで止めればいいのやら、チンプンカンプンなのである。
 又、何でもできる事が解っているだけに、何から手をつけたらいいのかわからない。もはやこの状態でパソコンをいじるのは、説明書無しで、英語が全く解らないのに、ファミコンの『ハイドライドスペシャル』をやるような物だ。もう少し解りやすく説明するなら、
無免許で、幼児がマニュアル車を運転するような物である。

 この“コン”にはしばらく手が掛かりそうである。
 みなさんの“コン”ライフはいかがですか?CG等、特殊な技術をお持ちの方、ご一報ください。特殊な“コン”ライフを過ごしていらっしゃる方もお願いします!!

 世界の“コン”に乾杯


2001年11月吉日 宮崎健 inserted by FC2 system